私は木軸の筆記具を作るこの仕事がとても好きです。
仮にこの仕事に定年があったとしても辞めずに続けると思います。
なぜ好きなのか、自分の頭の中を整理するためにも具体的に書き出してみたいと思います。
まず、完成後の木の輝き、美しさに毎回感動します。
生えている時は、ゴツゴツと黒いだけのあの木が加工するとツヤツヤと輝きを放つ別の姿に変わるその過程に病みつきです。
そして、木には同じ模様の木はありません。
どんな木もこの世に一つです。
さらには削ってみないとどんな木目がでるかわからないので、この木は削ったらどうなるんだろうと興味が尽きません。
完成した一本はどれも違うので全てに思い入れがあって、全てが大切な一本となります。
次に、私は基本的に国産メーカーの製品を使った商品を作るのですが、(その理由も機会があったらブログに書きたいと思います。)どうやったらメーカー様が作った製品の素晴らしいクオリティを保ったまま木と融合できるのかを考えるのが楽しいです。
一個一個パズルのように設計図を作る作業は文系一筋(理系への憧れ強め)だった私が、なんかリケジョっぽいかも?と思える嬉しい時間です。
最後に、色々試行錯誤して世に送り出したものが、誰かに選んで頂けて、更には喜んで頂けたりすると達成感、充足感、幸福感など色々な嬉しい感情でいっぱいになります。
良いことばかり書いてしまいましたが、失敗した時の喪失感や悲しみは常につきまとっています。
希少木で最後に接着で失敗した時などはしばらく絶望から立ち直れません。(接着がまた奥が深いんです!接着の話もどこかで書きたいです。)
こんな気持ちで日々楽しんだり悲しんだりしながら製作に励んでおります。
そして全部ひっくるめて、もの作りが好きだということを改めて実感しました。
文系とか言っておきながら、まとまりのない文章ですみません!笑
完全に自己満でした!